AXELA(DBA-BLFFW)防音工事編05【リアドア】

目次

これまでの流れ

AQUAへのツイーター追加をきっかけに,なぜか始めてしまったAXELAの防音工事。リアセクション・ピラー・ルーフ・フロアと作業を終え,ドアへ作業を進めていく。はたしてどのくらい静音化するのか?

施工05 リアドア【2015-01-12】

今回の施工はリアドアである。この部分とこの後に施工するフロントドアは今までと違うところがあるので注意が必要だ。その違いとは...

ドアにはスピーカーが取り付けられていて,ドア全体がエンクロージャになっている。

ということだ。つまりは単に防音するだけじゃなくて,カーオーディオのサウンドのことも考慮する必要があるってことで,このあたりは『デッドニング』という単語でGoogle先生に聞くといろんな薀蓄が語られているサイトが個人・プロ(いわゆるサウンドプロショップ等)共にあふれている。

それらのサイトをじっくり読んで,いいとこ取りをして進めようかとこの部分を最後に持ってきた訳だが,そもそもオーディオの世界は,オカルト的な要素(各自の主観の塊)が多々あるので,ある程度のレベルから上は正解なんてものは存在しないのかもしれない。なので,いつものように勢いだけで適当に進めていくことにする。

予備実験

ドアへの施工上の注意点として一番考量しなければならないのは,ドア内部には雨水が侵入してくることである(画像参照)。よって,施工に使用する資材の耐水性は確認しておかなければならない。

ガラス面に付着した雨水がドア内部へ

今回使用する資材の中で怪しいのが建築用材料の遮音材シャオンスターだ。そこで,切れ端に水をかけて実験してみる。と,繊維っぽい面からは明らかに水がしみ込んでいくし,反対面のゴムっぽい側からも少ないものの水の浸透があるようだ。つまりこの素材はドア内部には使用できないということである。

ということで,ドア内部には今回用意した遮音材は使用しない(できない)ことが決定だ。

作業実施

まずは内装を外した状態。しつこいようだが,再度AQUAの画像も並べておく。ぺラペラのフィルムと少しは振動しにくい樹脂プレートという違いだけでサウンド的には全然違うらしい。ただし,AXELAの小さい方のプレート(というかコンビニ弁当の容器みたいな厚さしかないカバー)は,交換しようと思う。

AQUAのドア内部
AQUAのドア内部
AXELAのリアドア内部
AXELAのリアドア内部

アウターパネルへ制振材施工

まずは制振材料レジェトレックスをアウターパネルに貼り付けていく。あまり大きいと開口から入れにくいので適当な大きさに切って貼り付けよう。レジェトレックス端部は,はがれ防止用にアルミガラスクロステープ(耐熱性があり,夏の高温でもはがれない)で補強だ。

ノーマル
ノーマル
制振施工後
制振施工後

アウターパネルへ吸音材施工

次は吸音材の施工だ。ここで,今まで使用してきた吸音材シンサレートではなく,オーディオテクニカ:アブソーブウェーブAT7471P10を使ってみることにする。その理由は...

と,かなりいいかげんなものである。

『その金があるのなら遮音材も買えたのじゃ?』という疑問はこの際無視して,注意点を一つ。この手のスポンジ素材にはもっと安く買えるものがあるが,ウレタンスポンジはやめておいた方が無難。ウレタンは徐々に加水分解してぼろぼろになるので,EPDMとかNBRネオプレンCRクロロプレン)を選ぶべきだ、と思っている。

スピーカーの真後ろへは吸音材を重点配置するものの,その他の部分については適当に分散配置するだけをする。プロな人達は何度も音出しをしながら,量や配置をチューニングするらしいが,もちろんそんな大それたことをするつもりはどこにもない。すべて野生の感に頼ることにする。

スピーカー裏に吸音材を重点配置
スピーカー裏吸音材施工
その他部分は吸音材を適当に配置
吸音材を適当に配置

インナーパネルへ制振材施工

続いて,ドアインナーパネル(鉄板)とサービスホールをふさぐ樹脂パネルの制振だが,上述のように,小さな方のサービスホールはペラペラのプラスチックなので交換してしまおう。世間では,制振材でフタをするようであるが,前項で野生の感に頼った施工をしているので,再度やり直すかもしれない。その時を想定して,はがしやすいように,この部分はアルミ板の鈑金モノでふさぐことにする。

後は,内装に隠れる部分(これ重要。適当にやると内装をつけた時にはみ出ていることに気付く。)の平面部(その他の部分もできるだけ)について,制振材レジェトレックスを貼り付けていこう。スピーカーの音質改善のために,スピーカー取付部へしっかり施工するのを忘れないように。

ノーマル
AXELAリアドアインナーパネル:ノーマル
アルミ板で塞いでみる
AXELAのリアドアインナーパネル:アルミパネルで塞ぐ
制振材施工
AXELAリアドアインナーパネル:制振材施工

ドア内装材への施工

最後に内装材への施工だ。車内側から順番に,内装ビビリ防止のための制振加工,車内の反響音を低減させるのが主目的の吸音加工,ドアパネル側から車内への音の侵入を遮蔽するための遮音加工,としてある。

制振材施工
AXELAリアドア内装材:制振材施工
吸音材施工
AXELAリアドア内装材:吸音材施工
遮音材施工
AXELAリアドア内装材:遮音材施工

リアドア施工まとめ

え~,同種の作業をフロントドアへもおこなうので,そちらでまとめて考察予定。

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